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ハード(設備)を変えられなくても、「ハート♡」は変えることができる
「ユニバーサルマナー」とは
「ユニバーサルマナー」とは、自分とは違う誰かのことを思いやり、適切な理解のもと行動すること。特別なことではなく「こころづかい」の一つです。
例えば、困っている人を見かけても声のかけ方がわからない、迷惑になってしまうのではと不安、サポートの仕方がわからない、など…。
「声をかけたい」という思いを行動に移すことができないのは、多様な方々の視点が「わからないから」かもしれません。
「ユニバーサルマナー」の構成
「ユニバーサルマナー」は、3つの要素から構成されています。
- 一歩を踏み出すためのCourage(勇気)
- 適切なサポートのためのManner(作法)
- 多様な人々と向き合うためのInclusion(包含)
高齢者や障害者など、多様な方々へ向き合うための「マインド」と「アクション」を、体系的に学ぶことで、実践できる人を目指します。
障害とは…?
"障害がある人だからではなく、モノや環境が生活の障害になっている人のこと"。
例えば、音声情報が入ってこない、段差が見えない、コミュニケーションがとりにくい…など。目が不自由な方で点字が読める人は10%ほどだそうです。
あらためて、よく使う言葉の意味を調べてみました。
- 「マナー」…社会・集団全体として気持ちよく過ごせるような行動のとり方
- 「バリアフリー」…高齢者や障がい者のバリアを除く(特定の人のために)
- 「ユニバーサルデザイン」…全ての人が使いやすいものやサービスの在り方
向き合うことに、向き合う検定。
「ユニバーサルマナー検定」
ユニバーサルマナーの実践に必要な「マインド」と「アクション」を体系的に学び、身につけるための検定。多様な人々の特徴や心理状況を知ることから始め、適切なサポート方法を学ぶことができます。
入門講座の3級・2級・1級があります。そのほか、認知症対応マナー研修、LGBT対応マナー研修、ユニバーサルワーク研修など。
カリキュラムは障害のある当事者が監修
障害のある当事者講師がカリキュラムを監修。当時者視点ならではのこだわりと発想で、本当に喜ばれる細やかな配慮を身につけることができます。
受講方法
eラーニング・オンライン・会場受験の3つから選べます。(HP参照)また、市役所などで開催されていることもあります。
⇩ 一般社団法人 日本ユニバーサルマナー協会
⇧ユニバーサルマナーマーク
さりげない配慮を心がけ、多様な方へ積極的に歩み寄ってほしいという思いが込められています。
(このマークのモデルは社長さんと、大学時代の彼女さん)
株式会社ミライロ
「障害は人ではなく環境にある」という考えのもと、社会における「障害」と向き合っていくことを目指す。
社長の垣内俊哉さんは、生まれつき骨がもろく折れやすいため、車いす生活をおくる。自身の経験からビジネスプランを考案し、国内で13の賞を獲得。障害を価値に変える「バリアバリュー」を提唱し、大学在学中に株式会社ミライロを設立。誰もが快適なユニバーサルデザインの事業を開始。
- 「バリアバリュー」とは、障害(バリア)を価値(バリュー)に変えることを表す造語。障害を取り除くという意味のバリアフリーとは異なり、障害は取り除くべきものではなく、価値に変えていけるもの、プラスに変換できるものという想いのもと、株式会社ミライロが提言。